つい最近まで、インフルエンザが大流行!と大騒ぎしていたのに、今度は中国から飛び火した、何だっけ、あ、新型コロナ肺炎感染?だかのニュースがすごいことになっています。あ、これ書いてるの2月1日ですよ。
ドラッグストアの店頭からマスクが消えている画像がアップされています。それを見て、さらにみなさん焦ってしまい、血眼でマスクを探して買い占めに走る、と。
なんだかオイルショックの時のトイレットペーパーに群がる人々の映像とダブります。
テレビ画面の向こうで喋る有識者は口をそろえて、手洗い、うがい、マスクの着用が大事ですと力説、そりゃフツーの風邪でも同じじゃないの?なんだかアナログ過ぎない?別に非常事態じゃなくてもさ、と突っ込みたくなるのは僕だけでしょうか。
そもそも僕は、マスクの有効性を全く信じていません。この稿を皆様が読まれている頃には、おそらく、スギ花粉の飛沫量が去年の数倍!なんて騒いでるかもしれませんね。僕は毎春、ひどい花粉性で苦労するのですが、マスクが役に立ったためしがありません。ハナシが逸れますが最近なんだか街で目にする黒いマスク、あれ、ダサいと思いません?何だか犯罪者っぽく見える。あ、失礼、つい本音を。
それに僕は不用心な毎日を送っていますがインフルエンザで苦しんだことも風邪を拗らせたことも最近の記憶に無いし、近しいヒトがインフルに罹ったというハナシもあまり耳にしません。ホントに猛威を振るっているのか?。もし知人がコロナ肺炎になったとしたら、「オレの友達がコロナになっちゃってさ!」と何だか深刻顔で吹聴しちゃうみたいな不謹慎な僕でいつもスミマセン。
先ほど、僕は何も気をつけていない、と書きましたが、今年の冬はちょっと風邪をひきたくないという状況にあったため、すこし、自分なりに考えた、風邪、及びインフルエンザに罹らない工夫、をしてみました。
まず、洗濯物を室内で干すこと。室内干し専用の洗剤と香りのいい柔軟剤を使って室内干し。窓ガラスが結露しようがなんのその、とにかく部屋の中が乾燥するのを防ぐ。
そしてもう一つは、めったに進んで食べない油ものを食べようと思ったんです。油ものといっても揚げ物という料理ジャンルではなく、脂身をなるべく食べよう、と考えました。
それは、極寒の地で生きるエスキモーの人々が病気にならないようにと、アザラシの生の脂身に、まるでスイカに齧り付くように食べている、という画をテレビで観たからです、はい、相変わらず単純なキッカケですね。
で、目をつけたのは「鶏皮」です。
鶏皮。大好き。焼き鳥屋さんに行くと、一言目に注文します。鶏の旨味と脂が凝縮されていると思われる部位。そしてよくイミが解らないけどコラーゲン?が豊富なんでしょ?で、もうしょっちゅう鶏皮とたっぷり野菜の鍋ですよ。鶏の濃いだしと、脂ギトギト。たまらん。普段、ほぼ、焼き鳥屋さんでしか食べる機会がない鶏皮ですが、鍋の主役に抜擢してみて大正解。だってさ、鶏もも肉だって、皮がついてる魅力だもんね。「鶏皮鍋」は、毎回、スープの味付けに、あの手この手で変化を持たせてね。トゥルっとした食感、美味しいギトギトを、うっとりズルズル啜っていると身体の中から温まって、なんだか抵抗力がアップしている気がして、オレ、きっと大丈夫だ、と思い込むことができます。あ。〆は何でも合いますね。こうして風邪をひかないのも、ヒントをくれたエスキモーの人たちのおかげです。
そして、やはり、太ってきました。でもいいんだ、風邪ひかなきゃ。冬が過ぎたら減量すれば。
とまた、書いているうちにこんがらかっちゃってごめんなさい、もう、3月ですね、早いなぁ。
エッセイスト 北園 修
Photo:藤間 久子『Slowly』