昨今、大小様々な地震が多発しています。特に、以前このコラムでも述べたように、首都直下地震は、内閣府によると震源が東京都心南部とされ、首都圏に住む私たちの生活に逼迫し、決して避けては通れない課題となっています。
そうしたなかで、今回はエレベーターの中で地震が発生した場合の対処について紹介します。
「地震時管制運転装置」の設置が2009(平成21)年に義務付けられています。この装置が取り付けられているエレベーターの場合には、押した階の予約はキャンセルされ、最寄りの階で自動停止します。
装置がないエレベーターの場合には、大きな揺れを感じたら、行き先階のボタンをすべて押し、停止したら速やかに降りることです。
エレベーター内に閉じ込められた時には「非常電話(インターホーン)」のボタンを押し続けて下さい。インターホーンはつながると同時にどの建物のどのエレベーターからの連絡か分かる仕組みになっていますので、救助を待って下さい。外に出ることは危険ですので、決してしないで下さい。
どんな場合になっても心を落ち着け、まず「命を守る」ことをたえず念頭において行動するように心掛けることです。
広報委員・NPO法人日本防災環境 山田一廣