新年あけましておめでとうございます。
平素より法人会の活動にご理解ご協力を賜り、誠にありがとうございます。皆さまのおかげでこうして無事に新しい年を迎えることができることを心から感謝申し上げます。この場をお借りして、重ねてお礼申し上げます。
コロナ禍の環境のもと、会員企業並びに経営者はじめ従業員の皆さまにおかれましては、かつて経験したことのない状況に直面されていることと思います。まずは企業の存続を第一とし、経営者の皆さまをはじめ、従業員、ご家族の皆さまの安全・安心を心より願っております。
横浜中法人会70周年となる記念すべき2020年は、ご承知の通り、COVID-19(新型コロナウィルス)という未曾有の危機が世界中を席捲しました。人類の歴史的にもここまでの世界的な危機は1918年に大流行したスペイン風邪以来で、100年に一度の大危機であります。その影響は止まるところを知らず、感染拡大を防ぐため、各国でのロックダウン措置や入国制限措置が取られたことで、人とモノの移動が世界的に停滞し、リーマンショックを上回る1920年代の世界大恐慌と同じレベルの深刻な影響を世界経済に与えています。リーマンショックと異なり、先行きを見通すのが非常に困難なため、経済活動を再開させると、第二波、第三波の感染拡大を招いてしまい、しばらくの間は、「感染拡大防止」と「経済回復活動」を繰り返す状態が続くと考えられます。
COVID-19は、これまでの他の災害とは異なり、一国の努力だけではカバーしきれない世界的な流れの中にあって、多くの国、企業が非常に厳しい状況に直面しております。
日本国に目を向けますと、1月15日に初の感染者が確認され、その後、全国で感染者が確認されました。3月2日に全国の小中学校、高校、特別支援学校が臨時休校となり、子どもたちが学校で教育を受ける機会が奪われました。そして、3月11日に出されたW H O のパンデミック(COVID-19の世界的な大流行)宣言の約一か月後の4月7日、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が7都府県に発令、間もなく全国に広がりました。
私たちの街である横浜市は、ダイアモンドプリンセス号の乗客・乗員に感染者が発生したことでの長期間の停泊より、国内の他地域より1カ月程早く影響が出始め、より厳しい状況におかれました。
コロナ禍により起こった変化は、社会と生活様式にも大きな影響をもたらしました。テレワーク、オンライン会議、時差出勤、ワークシェア、副業、マスクの常着、こまめなアルコール消毒、換気の徹底、ソーシャルディスタンス、行動の自粛、多くの当たり前が生まれ、働き方と暮らし、さらに意識が変化しました。現在、私たちは、感染収束に向かって、「感染予防対策を徹底しながら経済回復をはかる」両立の段階にあります。国や県、市のサポートを受けながら、自ら考え自立心をもって経済活動を邁進していくことが、この危機を乗り越え、成長に繋がるのではないかと考えております。
一方で、コロナ禍においても各委員会、部会において取り組みを進めていただいております。その一例として、女性部会では、「辞めるのは簡単。だからこそ何とかできないかを考えよう」とメンバーが団結し、各小学校と女性部会の幹事メンバーが試行錯誤し、感染予防対策を徹底しながら子どもたちの租税教室と絵はがきコンクールへの応募が実施されました。
女性部会「子ども租税教室(稲荷台小学校)」
また、新たな取り組みも始まっています。webを積極的に活用した情報発信がなされ、70周年を盛り上げようと2019年末からは、広報委員会の新しい企画として、法人会メンバーで70周年以上の歴史をもつ企業巡りをし、公式web-siteと中法ニュースで紹介する企画が始まりました。
記事を通して、各社の周年で何をされていたのかなどを含め、歴史ある企業から学べる素晴らしい企画です。また事務局の皆さまには、活動の支えとなるプラットフォームとして様々なサポートをいただき感謝いたします。法人会の公式web-siteの全面改正(現在進行中)への取り組みも含め、その役割はより重要になりますので、更なるサポートをよろしくお願いいたします。
ホームページ特設コーナー
「地元老舗企業巡り70年以上の企業」
人と人が会って接し、行う法人会活動は現在の環境下ではなかなか実施が難しいことは残念ではありますが、COVID-19は必ず収束していきます。その時にいつでも通常の法人会活動が再開出来るよう、会員同士のコミュニケーションが疎遠になることのないよう取っていただき、再会の時に備えていただくこと、また、法人会活動の持つ会員同士の絆と想いを大切に繋いでいただくことを、心よりお願い申し上げます。
70周年記念事業については、今期の実施は難しいと判断し来期以降に延期とし、様相を見ながら開催を考えております。また、来期の活動については、今期開催が叶わなかった分を取り返そうと、来期活動がより活発に出来るような体制を取りたいと考えております。
本部主催による活動、複数支部共同事業(従来型のものに加えwebを活用したセミナーや講演会、必要図書の共同購入など)や委員会同士が協働し合う活動など様々な工夫を施し、会員の皆さまからお預かりしている会費は、「税」「経営」「社会貢献」そして「絆作り」に有効活用させていただき、地域に必要とされる法人会となるべく取り組んでまいります。
コロナ禍はまだまだ続きます。だからこそ、今できることは何か。すべきことは何か。したいことは何か。「挑戦者精神」を大切に、地道に、ひとつずつ、目の前のできることから行動し、一つでも多くの喜びを共有できるよう、皆で一丸となって取り組んでまいりたいと思っております。
今一度、皆さま方に更なるご協力・ご支援をお願いいたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
最後になりますが、会員の皆さまにおかれましては、企業の存続を第一に考え、また皆さまの健康に最大限ご留意いただき、引き続き当会活動にご理解ご協力を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
令和3年年1月1日
公益社団法人横浜中法人会 会長 高橋 伸昌
