2月15日(金)、横浜中法人会西5みらい支部主催「2月特別研修会(1泊)」を開催した。今回は、神奈川~伊豆にかけて名所の絶景や伝統産業を巡り、これら歴史の学び溢れる旅を企画した。
初日は、まず小田原市にある曽我梅林を訪問した。曽我梅林は「かながわの景勝50選」に選ばれている景勝地であり、約3万5000本の梅の木が咲き誇る景色はとても美しく、辺り一面に広がる梅の香りを楽しみながら一同は散策した。
この地区に梅林が広がった歴史として、約600年以上も昔、北条氏の時代に梅の実を兵糧用にするため、梅の木が植えられたのが由来だとされている。当時から梅は食糧の防腐用に重宝されていたという。
曽我梅林の見学後は、丹沢にある「中澤酒造」へと向かった。中澤酒造は「松みどり」という銘柄の日本酒を作っている酒造である。一同は酒造りの工程をビデオで学んだ後、実際に作られた数種類の日本酒を試飲させて頂いた。飲み比べをしながら、それぞれ好みのお酒を語り合い、とても貴重な経験をした。
2日目は、つるし飾り発祥の地とされる伊豆稲取にて「稲取つるし雛」の伝統産業を見学した。雛のつるし飾りは、娘の健やかな成長や良縁を願い、母親や祖母が「つるし飾り」を手作りして飾るという江戸時代から伝わる風習であり、一度は廃れかけた時期はあったが稲取地区の地元の方の協力もあり、現在も「雛のつるし飾りまつり」として引き継がれている。展示会場に入ると、まず入口正面には6409個のジャンボつるし雛が飾られ、奥に進むと約1万1000個に上る雛飾りが展示されており、思わず圧倒されてしまう程の大きさであった。思いを込めて作られたひとつひとつに、親の愛情の深さを感じる展示であった。
午後は、浄蓮の滝観光センターにて昼食にて名産である「わさび」を味わい、食後は日本の滝100選に選ばる「浄蓮の滝」や、伊豆の国韮山にある、重要文化財の「江戸邸」を巡った。
この研修を通して改めて日本の技術や伝統を学ぶとともに、会員同士の関係をさらに深くできたことと思われる。最後になりますが、参加された皆様お疲れ様でした。今後も魅力的で熱い研修会が行われることが期待される研修会となった。
西5みらい支部 佐藤 晃平